土用干しメモ

この記事は約4分で読めます。
入道雲

土用干しは晴れが続く日を狙います

毎年、梅干しを作るたびに頭を悩ませるのが土用干し。晴れた3~4日の間、梅を天日に干すんですけど、これがなかなか難しいんですよね。

今後のためにも、少し調べてみることにしました。

そもそも、ここから考える どうして「土用干し」なの?

まず、なぜ土用干しというのか?

名前のとおり、ずばり土用の時期に行うことから「土用干し」と言うようです。暦でいうと土用は立夏の前の18日間。梅雨明けすぐだと晴天が続くことが多いので、梅雨明けを目安にするといいみたいです。

でも、今年みたいなカンカン照りの暑い日は、天気予報の梅雨明けを待たずに早めにやっててもよかったかもしれませんね。小梅だったし、干からびるし(汗)

では、なぜ土用干しするのか?

これ、主な目的は殺菌のためみたいですよ。余分な水分を飛ばして保存性を高めるんですね。太陽に当てることで色がよくなるっていうのもあるようです。なので、しっかりお日様に当てるために、お天気続きの安定した陽気を選んで土用干しをするわけです。

このほかに土用干しでは、途中、夜間も出しっぱなしにして夜露に当てるということをします。こうすることで果皮や果肉がやわらかくなるのですが、問題なのが、この夜露です。

夜露は、いつ、どこでできるのか?

…だって、夜露って見たことあります?(汗)

車を持ってる方や夜空をカメラで撮影する方は夜露を経験することがあるみたいですけど、管理人みたいに遅寝のうえにあんまり早起きじゃない人間は、実は夜露を見たことがありません。

ベランダで初めて土用干しをしたとき、頑張って早起きして梅の様子を見たんですけど、このときも夜露なんてどこにもついてなかったんですね。「やっぱり起きるのが遅かったから夜露がかわいちゃったのかな~」なんて無理やり納得してたんですけど…。

もしかして、関西は暖かいから夜露そのものがないのかも!

まさか、そんな、身もふたもない(涙)

明鏡国語辞典を見てみると、こんなふうになってますよ。

露(名)
晴れた日の夜間などに、空気中の水蒸気が冷たい物体の表面に凝結して生じる水滴

つまり、「空気中の水蒸気」が、「梅の表面で水滴に変わる」条件がそろってないといけないわけですよ。む~ん。でも、じゃあ、その条件って何?

夜露ができる原理はとても専門的

「気温がこれくらいで湿度がこれくらいなら、必ずどこでも夜露ができる!」 …みたいな簡単な目安があればいいんですけど、実際はそんな単純なものではなく、その場所に露を結ぶのに適した湿気を運ぶための「程よき風」も必要みたいです。湿度も「相対湿度」っていうものを見るみたい。

解説しているページを見つけてはみたのですが…。

参考 基礎3: 地表面の熱収支と気象 3.7 結露量と風速の関係

参考 近藤純正ホームページ

…え~っと。もうそっと、こう、単純な頭でも判断できる、「簡単明瞭な目印」みたいなものはないですか?(汗)

夜露ができない理由を考えてみる

頑張ってもうちょっと調べてみたんですけど、「ベランダで夜露」っていうことがそもそも難しいんじゃないかという話ばかりが出てきます。

まず、コンクリートの建物は熱いのでダメ。

コンクリートは熱をため込んでなかなか冷めない性質があるんだそうですね、「蓄熱」というそうなのですが。

そういえば、コンクリートの建物の多いことがヒートアイランド現象の原因の1つだといわれています。

こうしたことから、ベランダは熱いから夜露は付きにくいんじゃないかという話。

さらに、ベランダは露のできる場所ではないんじゃないかということ。

ベランダってどうしても上の階のベランダ部分がひさしのようになってますよね。屋根があるわけじゃないけれど、屋根がある状態です。

ちなみに、干草は霜を避けるために、南側の軒下で管理するそうですよ。うちのベランダ、南向きなんですけど(涙)

つまり、じゃあ、露を当てるには、ベランダはもともと不向きな場所ってことになります。

憧れの土用干し、天気のほかに環境がとても大切だったんですね。昔スタイルの土用干しができるっていうのは、実はとても幸せなことだったのか…。

でもいつか、夜も干す昔ながらの土用干しをやってみたいです。

コメント

  1. フランカー より:

    露付きといえば子供の頃、冷えたコーラの入ったコップに付く水滴が謎で、あれはコップからコーラが染み出して来てるに違いないと思い勿体無いからコップの周りをべぇぇって舐めてみたらコーラの味がしなくてこれは一体なんなんだ?と軽く悩んだことがあります。
    我が家の青空駐車の愛車は、湿度が高い最近は朝、屋根がしっとりと結露してますよ。これから次の真夏までよほど乾いた日でもないとこうなります。あっ、7時過ぎには出勤するのでそれくらいの時間でのお話ね。
    3,4日間干すとのことだけど、雨とか降られてる間はしまって中断しちゃってもいいんでしょうか、やっぱダメ?
    梅と言えば梅酒のロックも好きですねぇ。「マスター、あそこの席のsumiさんに同じものを」(ってまたそれか)
    ああうめぇ。

  2. sumi より:

    > フランカーさん
    色が違いますから、コーラーの入ったコップに付いてる水滴、コーラーと色が違いますから (^^;
    でもほんと、冷たい飲み物だったら簡単に露が付くんですよね~。梅も冷蔵庫に入れてみようかな。
    フランカーさんのところでは露が付くんですか!? うわ~、いいなぁ。じゃあ、来年はうちの梅を郵送するので、干しといてもらえますか?(笑)
    それと、私はまだ雨に当てたことはないんですけど、そのときは梅酢で手当てするんですよ♪
    すぐに流水で洗い流す→ざるにあげて水気をきる→このとき晴天なら戸外で日光に当てる→白梅酢にさらす→ざるにあげる→再度土用干し開始
    あと、土用干しの最中に雨がきそうなときは、すぐに家の中に避難させて、その分、長めに干せばいいそうです♪
    なかなか気を遣います。

    > 「マスター、あそこの席のsumiさんに同じものを」(ってまたそれか)
    あら、ミスター… あ、ここんとこ夏バテ気味なのでソーダ割りにしてもいいっすか? (・・)

タイトルとURLをコピーしました