今回は昼に梅を干して、夜は梅酢に漬けるという方法で4日間、そして5日目だけ出しっぱなしでそのまま夜干しをするというやり方で梅干しにチャレンジしてみました。
天候に祟られたので、続けて干すことができませんでしたが(汗)
部屋にひっこめてる間は梅酢に戻すという方法であれば、何日か間があいてもいい感じに干せることがわかりました。これなら、仕事が立て込んで時間が取れない日があっても何とか対応できそうです。
5日目みたいに急に雨が降ってきたときに備えて、干してる間は待機している必要があるけれど、見張っている時間が取れるときに干していけばいいですもんね。
そんなこんなで夜干しをする日はお月さまが出て、いい感じに晴れてくれました♪
夜干しをしている最中の梅を観察
ところで、上の写真は20時ごろの梅干しの様子なんですけど、なんか昼間に比べて表面がしっとりしてませんこと?
別の梅を見てみると、こちらは汗をかいたように表面に水滴が出ていますよ。
梅の表面についた水滴の正体は?
これはもちろん、あこがれの夜露… じゃないですよね。この日は、21時ごろになっても気温は30度もあったんですから。じゃあ、この水分は一体何なんでしょう? 梅の中からしみだしてきた?
よ~く見ると、夜干しで水滴が付いているのは、昼間、塩が白く結晶してたとこに吹き出ている感じがします。
もしかして、水滴の正体は… 塩?
調べてみたところ、なんと塩には空気中に含まれる水分を取り込んで、水溶液になる性質があるようです。「潮解性」と言うらしいですよ。
湿気の影響がなければサラサラしているお塩でも、湿った空気中に置いておくと、水分を吸収して濡れたような状態になって、最後は吸収した水に溶けていってしまうそうです。
管理人はあまり見たことがないのですが、玄関先の盛り塩なんかでも、条件によっては水が出てくることがあるようです。今回の夜干しでは、温度も湿気も高かったので、梅の表面で潮解が起こったということになるのかな?
と、いうことはですよ。夜露が発生しないベランダでも、このお塩の潮解性をうまく利用すれば、夜露と同じ状態になって、おいしい梅干しに仕上げることができるんじゃないかしら、どうかしら。それとも水分があるだけで、気温が高いんじゃだめかしら。来年以降の課題ですね(汗)
そして朝、日が昇る前にパシャリ。一晩、夜風に当たり続けていたせいか、汗をかいたようになっていたのは、このときには消えてしまって、すっかり乾いているようでした。
でも、今まででいちばん、やわらかく仕上がった気がします。つまむと、こんなふうに皮がつかめちゃいますよ~♪ 実は、これまで、こんなふうにやわらかに仕上がったことってあまりなかったんですよね(汗)
梅の種類なのか、漬け方が悪かったのか、もっとずっと果肉が硬めに仕上がっていたのです。ジップロックで作ったとき以外は、毎回、南高梅を使っているので、梅の品種ではないと思うんだけど…。干し方が足りなかったのかな。
ただ今回、大きく違うのは、夜干しをした他は、梅の仕込みで消毒に使った焼酎がけっこう残ってしまって、他の年なら料理に使うところを、「消毒、消毒~」と梅を漬けてる樽の中へドボドボ入れてたくらいでしょうか。←アバウト
これがよかったのかな。どうかな。謎。
ともあれ、今年の梅は、仕上がりもちょっと期待大です♪
干し上がった梅は、すぐさま、もみシソでサンドイッチにします。タッパーの向こうに写っているのは市販のもみシソですよ。今年も楽ちんに仕上げてみました(汗)
白干しにした梅をもみシソと交互に挟んで仕上げるこの漬け方は、「紀州田舎風しそ漬け梅」というらしく、もみシソのパッケージに紹介されている漬け方です。これがなかなか楽ちんなので、ここ数年は、もうこの方法ばかりだったり。
梅をもみシソで挟んだら、約20~30日で出来上がりです。
硬い梅はなんとかならないのか? もう1日干してみました
そして、こちらはちょっと硬めの(というか、いつもの年どおりの仕上がり)の梅10粒ほどです。試しに、もう1日だけ干してみることにしました。他の梅みたいに、やわらかくなるかな?
というわけで、一日が終了。干しあがりました♪ かなりシワシワ~。でも、やっぱり、なんか硬い気がする~(涙)
つまむ感じが、やわらかく仕上がった梅に比べるとずいぶん違うんだけど仕方ありません。あんまり干しすぎるとカラカラになっちゃいますもんね。
2012年の土用干しも、無事終了です。