ガーゼマスクの使い始めに考える、「水通し」と「地直し」

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アベノマスク

5月8日に気がついたんだけど、sumi父宛に国から支給されたマスクが届いていました。

介護施設や障害者施設、保健所等、今般の学校休業に伴う放課後児童クラブなどの現場におけるマスク不足の解消を図るということで、国が2000万枚を購入したという説明書きが入ってたので、その中の一枚なのかな?

1人1枚は行きわたるよう配布することになってるそうで、我が家にはジッパー付きの袋に入って届きました。

写真には写っていませんが、ケアマネさんのお手紙とともに事業所の封筒に入っていたので、ケアマネさんがポストに入れてくれてたみたいです。

届いたマスクはこんな感じ

ツイッターではいろいろ言われてますが、我が家に届いたのは一重の縫製ですが、ガタつくこともなくきれいに仕上げられていました。

サージカルマスクと大きさ比較

サージカルマスクと比べると、縦は同じくらい。幅は少し狭めです。

よく、「顎が隠せない」というツイートを見かけますが、ガーゼマスクは鼻と口を覆うものなので、顎は隠しませんよー(笑)

水通しと地直しについて

で、気になってたんですが、ツイッターで「マスクのサイズが小さい」とか「洗うと縮んで使えない」という話で持ち切りになってたとき、「届いたら最初に洗濯して、半乾きの状態でアイロンをかけると縮みにくい」とツイートしている人を見かけたんです。

「ガーゼマスクは使い始める前に洗濯する」というのはなんとなく知っていたのですが、半乾きの状態でアイロンをかけるんですか? そんな丁寧なこと、したことがないんですが(汗)

調べてみると、ガーゼマスクが作られる際、裁断したり縫製したりする前に、「水通し」と「地直し」という作業があるようです。

これはガーゼだけでなく、綿や麻の生地でも必要な作業みたいですよ。

生地を水につけて最初にある程度縮ませてしまうことで、出来上がった製品が洗濯で縮んだり、布目の歪みで型崩れしてしまうことを防ぐ目的があるようです。

やり方は簡単。

・水につける
・シワを伸ばして半乾きの状態まで干す
・軽い力で布目を整えながらアイロンをかける

このように、水につけるのが「水通し」、半乾きの状態でアイロンをかけるのが「地直し」といいます。

「半乾き」っていうのが難しそうですが、乾きすぎた場合はスチームや霧吹きを利用してもOKなので、そんなにカチコチに考えなくてもいいみたいです。

水につけるのは30分~1時間ほど。麻だと4時間くらいかけるみたいですが、ガーゼだと30分くらいでもいいみたいですよ。

そして、製品のマスクに仕上がった状態でも、使用前に1~2回洗うことで、ある程度を縮ませてしまうわけですね。

レッツ チャレンジ 水通し

マスクの大きさ

というわけで、水通し&地直しにチャレンジしてみることに。

ほんとは、もう製品のマスクなので、洗えばいいのだと思いますが、ほら、緊急で揃えられたマスクですし、水通し… やってるのかな? と、少し心配になったわけですよ。

試しにサージカルマスクの大きさに合わせて、水通しでどれくらい縮むのか印をつけておきました。

水につける

そして、水につけてみます。ジッパーつきの袋に入って届いたので、そのまま水につけてみましたよっと(笑)

梅干しでもジッパー付きの袋で漬けたことがあるので、特に問題なくできました。

ただ、このとき、ゴム紐を外しておけばよかったと後から思いました。それはなぜなのか、アイロンをかけるときにわかります。

タオルドライする

手で押さえて水を切ってから、タオルで押さえてみました。

さて、いよいよ地直しです。

レッツ チャレンジ 地直し

日陰干し

干すのは「日陰干し」に。黄色く変色するので、日光には当てちゃだめ。

この日は、湿度が53%→33%と乾燥気味で、風も4.0m/s→2.6m/sと、最初のうちはけっこう吹いてたせいか、3時間もすると、ほぼ乾いてました(汗)

マスクって、ガーゼが何重にも重なってるけど、条件がよければ意外と早く乾くものなんですね。

霧を吹いたほうがいいかなーと思いつつ、重なった部分は湿気が残っているみたいだったので、「ま、いっか」と、このままレッツ地直し。

ゴム紐を外す

下手くそな管理人は、ゴム紐をつけたままでアイロンをかけてしまうと、100%の確率でゴムを痛めてしまうので、ここで慌てて外しました。

やはり、濡らす前に外すのがおすすめ。結び目が硬い(汗)

アイロン中

生地を縦横、斜めにそーっと引っ張りながら、アイロンをかけていきます。

斜めの方向には、「45度の正バイアス方向に引っ張る」ということで、縦の布目から見て時計と逆周りに45°、左上と右下の斜めの方向に引っ張るらしいんだけど…

よく考えたら、それ、生地の場合の話ですよね。これ、製品になった後のマスクですからね。表を45度で引っ張っても、裏返して斜めに引っ張ろうとしたら、「角度、さっきから見ると、真反対に変わるじゃん!」ということに気づき(汗)

管理人
管理人

どうなの? これ、そういうものなの? それともひっくり返しちゃいけないの?

根本的にわかっていないところがありますが…。

ともあれ、途中からは特に気にせず、布目が縦横にきれいに整うように気をつけるだけにしました(大いなる妥協)

アイロンの温度は、やや高めの中温にしてみたけど、高温でもいいみたいですね。あて布には、sumi父の日本手拭を拝借しています。

アイロンは布目に沿って縦横にかけますが、生地がのびやすい斜め方向にかけてしまうと、布目が歪んでしまうのでNGらしいですよ。

地直し、完成

できあがり♪

早速、先程のサージカルマスクと重ねてみましょう。

おや? ネットで調べたときは、「縦方向は一番縮みにくい」って話だったんだけど、結構、縮んでますね。

横方向は、かえって大きくなってるように見えます。でもこれは、アイロンで押さえたので、サイドに厚みがなくなってるだけだと思われます。

横方向は、縦より伸び縮みするらしいのですが、今回はそんなにびっくりするような縮みは出なかったみたいです。たぶん。

ネットでは、お店で買ってきたガーゼ生地を最初に水通し&地直しすると、「1cmくらい縮む」という話を見かけたので、安倍さんのマスクはそれほど縮んでいないみたいだし、作る前にちゃんと水通し&地直ししているみたいですね。

当たり前か。いや、疑って悪かった(汗)

ゴム紐を通す

あとはゴム紐を両サイドに通して、完了です。

水通しとか、地直しとか、こういうことはあまりやったことがなかったのですが、意外と簡単でしたよ。

やってみてわかったのは、構造が平たいと、立体マスクよりアイロンがかけやすいところがよかったです。特に技がなくても、布目が歪んでないかチェックする程度で大丈夫そう。

あって便利だったもの

後は出番を待つばかり。

マスクが届くのを待っている人は、今のうちにあて布に使う布と、ゴム通しを用意しておくと安心ですよ。

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