コープの組合員に必要なもの、「出資金」って何?

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出資金の明細

出資金は1年に1回、7月ごろ、郵便で明細書が届きます

コープの宅配を利用するには、生協(生活協同組合)の組合員になる必要があります。

生協というのは、一人一人がお金(出資金)を出し合って、商品やサービスを利用するシステムで、みんなで出資金を出し合うことで、安全・安心な商品作り、宅配や店舗の運営など、様々な活動を支えているそうですよ。

とはいえ、出資額の多い少ないで、メリットやデメリットが発生したりすることはないのでご安心を。

「共助」が理念のコープ(生協)は、出資金を出した組合員の権利は平等であるということが「生協法」(消費生活協同組合法)でも定められています。

でも、せっかくなら出資金のこともきちんと知っておきたいですよね。このページでは、出資金の基本的なところをまとめてみました。

そもそも、出資金ってどれくらい必要なの?

「出資金」といっても、そんなにびっくりするような金額を払うわけではありません。コープこうべの場合、1口100円で、1口からでも加入はOKです。

ただ、加入は1口からでもOKだけど、「10口(1,000円)くらいからお願いします」と言われていることもあって、管理人の知り合いでも1,000円くらいから始める人が多いようです。

この目安は他地域でも大体1,000円くらいが多いみたいですが、運営している組織によって違う場合もあるみたいなので、利用を考えているコープのサイトをチェックするか、資料を取り寄せて確認してみてくださいね。おうちコープなんかだと、500円からでもOKみたいですよ。

ちなみに、ネットで組合員になる手続き&個配の手続きをした場合、時期によってはキャンペーンでお買い物に使えるポイントがプレゼントされることも多いので、1,000円くらいなら差し引きプラスになることが多いみたいです。

ここに注目、出資金は会費ではない

コープの出資金現在高票綴

コープの組合員になると、組合員証の他に、「出資金現在高票綴」をもらいます

出資金はコープの運営のために使われるお金なので、コープが利用できなくなったら返してもらえるし、利益が出れば還元(出資配当)もあります。

この辺は、「年会費と同じようなもの?」と思っていたりすると、ちょっとびっくりしますよね。

利益が出れば、出資配当がある

決算時に利益が出ていれば、その一部は出資配当として組合員に還元されます。

その年の配当率は、毎年6月に開催される「通常総代会」で決定されます。そして、事業年度末(3月31日)に、現在の出資額に応じて配当されます。

もちろん、余剰が出ない場合は配当がないこともあるわけですが、2017年8月号のコープこうべの機関紙「きょうどう」によると、第97期通常総代会において、2016年の出資配当は0.2%に決まったそうです。

※配当金はまるまる0.2%割り当てられるというわけではなく、源泉徴収所得税というものがかかっているので、税の分を差し引いた配当金が割り当てられます

こうした出資配当は、発生するたびに毎年、出資金へ繰り入れられます。詳細は「出資金のお知らせ」などで確認することができますよ。最初の写真のハガキが、そのお知らせです。

ちなみに管理人の場合で見てみると、1998年に5,000円の出資からスタートして、2017年は8,000円くらいになりました。この間、特に増資も減資もせず放置している状態なので、主に配当で増えてるという感じなのかな? 途中からは、ネット利用のポイントが増資に回ったりしたみたいですが。ちりも積もれば山となるですね(笑)

このように、まるで株のように配当が発生する出資金ですが、一般的な株式会社と大きく違うのは、「配当を目的としていない」ところ。なので、「生協法」という法律で、出資配当率は10%以内に制限されているという特徴があります。

ただ、経営破たんしてしまった場合、出資金が返還されない可能性があるところは普通の株と同じみたいです。

自分のペースで増資・減資もできる

コープこうべの場合、運営の面から考えると、出資金は1,000円(10口)から、できれば5,000円(50口)の出資金があるといいみたいです。

でも、安定した運営ということでいうと、1カ月の平均利用高の30,000円が目標になるようです。特に勧誘されるわけではありませんが、チラシなどに説明があるんですよね(汗)

とはいえ、いきなり5,000円とか30,000円って大きな金額ですよね。この点、最初は1,000円から始めても、途中で増資することができるんですよ。もちろん、自分の好きなタイミングでOK。

年度途中だと、配当がどんな扱いになるのか気になりますが、増資した翌月から月割りで配当計算をしてもらえます。

ただし減資の場合、その金額に配当はつきません。ここも銀行などの預貯金とは違う点で、「生協の活動を安定させるためのもの」という出資金だからこその特徴です。

増資をする・コープこうべの場合

★宅配の利用料金と一緒に現金で手続きする場合

商品情報紙「めーむ」の商品注文書の6ケタの商品番号を書き込む欄に増資する金額に該当する品番を書きこんで、注文と一緒に渡します。もちろん、インターネットの注文画面からでもOK。

★お店で現金で手続きする場合

サービスコーナー(コープミニの場合はレジ)で「増資をしたい」旨を伝えればOK。出資金通帳(出資金現在高票綴)か組合員証を持参する必要があります。

★週間商品情報誌「めーむ」のポイントで手続きする場合

宅配(個配)で届けられるカタログ「めーむ」を利用すると、金額(本体価格)に対して300円につき1ポイントのポイントがつきます。このポイントを使って、100ポイント(=100円)単位で出資金への繰り入れをすることができます。

利用していく中で増資することができるので、めーむポイントを利用するのがいちばんお財布の負担が少ない増資方法と言えそうです。

(参考)ネットで注文すればポイントもお得! ~ コープこうべの場合のおすすめポイント

減資をする・コープこうべの場合

★お店で減資の手続きをする場合

サービスコーナー(コープミニの場合はレジ)で「減資をしたい」旨を伝えればOK。

ただし手続きに必要なものがけっこうあって、組合員証、出資金通帳(出資金現在高綴)、預金通帳など預金口座の確認できるもの、印鑑を持参する必要があります。

★ネットで手続きする場合

コープこうべネット内の「マイページ」にある「お問い合わせ」に、「氏名変更・減資・脱退のお申し込み」のページがあるので、「減資・脱退申込書のダウンロード」のボタンから申込書をダウンロードします。

必要事項を記入して郵送すれば、手続き完了です。

★電話で手続きする場合

減資する場合、コープこうべでは電話でも手続きの手配をすることができます。「コープこうべ くらしの情報センター」へ連絡すればOK。申込書を郵送してもらえます。

この場合も、必要事項を記入して郵送すれば、手続き完了です。

減資で発生する差し引きの払い戻しは、出資金を返してもらう場合と同じルールで、本人名義の金融機関口座に振り込まれます。

出資金を返してもらう場合

引っ越しでエリア外に出ることになったり、都合でコープさんを利用しなくなった場合、これまで出していた出資金は全額返してもらうことができます。この点は、会費や寄付と全然違うところですよね。

ただし、出資金は運営のためのお金なので、安定化のため、手続きすればすぐに返してもらうということはできません。

12月31日まで(事業年度末の90日前)に手続きを完了したものは、翌年の4月以降(事業年度末3月31日)に返してもらうことになります。

返したもらった出資金は、本人名義の金融機関口座に振り込まれます。

※県外への引っ越しや死亡による脱退の場合は、申し込みから3日くらいで手続きしてくれます

いかがでしょう? 「出資金」というのがコープさんの他にあまり見かけないシステムなので、初めてだとちょっと戸惑うかもしれませんが、そんなに難しく考えなくても全然OKですよ。

では実際、コープの宅配を利用するとどんな利便性や魅力があるのでしょう? 別記事にまとめてみたので、よかったら参考にしてみてくださいね。

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